バイデン氏、アフリカ南部からの渡航制限解除を検討
(CNN) バイデン米大統領は21日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を受けて実施した南アフリカなどアフリカ南部8カ国に対する渡航制限の解除を検討していることを明らかにした。
米国では既にオミクロン株が新規感染者の大半を占め、渡航制限の対象国以外でも同株の感染が広まる状況にあり、渡航禁止を疑問視する声が強まっていた。
バイデン氏はホワイトハウスでの新型コロナに関する演説後に記者団に対し「(渡航禁止の)変更を検討している。数日中に私のチームと話す」と語った。
バイデン氏は11月後半にファウチ首席医療顧問や疾病対策センター(CDC)の助言に基づき南アフリカ、ボツワナ、ジンバブエ、ナミビア、レソト、エスワティニ、モザンビーク、マラウイからの渡航を制限した。
バイデン氏は、渡航を制限した理由は他国での状況を見て我々に必要な対応を決めるための時間稼ぎだったと説明。「我々は今それを通過した。専門家から今後提案され、私がまもなく答えを出すことになる」と語った。
ホワイトハウスのサキ報道官も20日、渡航制限は永続的なものでなく、政権が解除の決定について日々検討していると述べていた。