メラニア・トランプ氏が出品の競売、目標の25万ドルに届かず
(CNN) メラニア・トランプ前米大統領夫人が今月出品した3点の品の競売が26日夜に終了し、ドル建ての入札開始目標額としていた25万ドルに届かなかった。
出品したのは、メラニア氏が国賓来訪時に身に付けたオーダーメイドのつば広の白い帽子、その帽子をかぶったメラニア氏の水彩画、同じ絵にアニメーションが付いたNFT(非代替性トークン)の3点。
入札は合計で5件のみとみられ、いずれもメラニア氏が支払い方法に指定した暗号資産(仮想通貨)ソラナで最低落札額の1800ソラナ付近での入札だったとみられる。
ソラナの最低落札額に達しても25万ドルに届かなかったのは、この2週間でソラナを含む仮想通貨市場が急落したため。各種仮想通貨は20~40%下落している。
自ら「国家元首コレクション」と銘打った競売だったが、17万ドル程度の落札額になったとみられる。競売品への関心の薄さや入札開始額の高さ、急落する市場が影響し、目標額を8万ドル下回った。
CNNはメラニア氏の広報担当にコメントを求めている。
低い落札額や入札件数の少なさは、乱高下する仮想通貨の世界を示す一例となる。仮想通貨では巨額の利益が上がる一方で、無秩序な市場に翻弄(ほんろう)されることもあり、最も有名なビットコインでも今月20%を超える下げ幅を記録している。
メラニア氏は昨年12月、自分の目を描いたデジタルアートの作品を1点150ドルで販売すると発表し、NFTの販売に乗り出した。同氏のホームページによれば、今回の競売の収益は一部、児童養護を支援する慈善団体に寄付されるという。
CNNはメラニア氏の事務所にその正確な割合を尋ねているが返答はない。