インフルワクチンの予防効果16%、今年流行のウイルス株と一致せず 米CDC

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今季のインフルエンザワクチンの流行中の株に対する予防効果は16%だとCDCが発表/GEORGES GOBET/AFP/AFP via Getty Images

今季のインフルエンザワクチンの流行中の株に対する予防効果は16%だとCDCが発表/GEORGES GOBET/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) 今シーズンのインフルエンザワクチンは、現在流行しているウイルス株とうまく一致していないことが、米疾病対策センター(CDC)が10日に公表した暫定データで判明した。CDCは同日、まだインフルエンザの季節は終わっておらず、この推定が変わる可能性もあるとCNNに説明した。

ただ、今シーズンのインフルエンザは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前に比べてそれほどの流行は起きていない。

インフルエンザワクチンは、大部分がタイムラグのある情報に基づいて決定される。

ウイルスは常に変異する。次のシーズンのワクチンにどの株を含めるのかは、毎年2月、米国の専門家パネルと米食品医薬品局(FDA)が決定する。1回の接種で予防できるのは3~4種類のウイルス株のみ。つまり専門家は、その年の秋にどの株が流行するのかを推測しなければならない。

ワクチン効果はうまくいった年でも60%程度。低い時では10%になることもある。

今シーズンは、昨年10月~今年2月半ばまでにインフルエンザワクチンを接種した大人と子ども3636人の調査に基づくと、主に流行しているA型(H3N2)ウイルスの感染リスクは抑えられていないらしいことが判明。ワクチンの感染予防効果は統計的に有意とはみなされない16%にとどまった。ただ、調査対象者が不十分なため、有効性を確実に見極めるには至っていない。

この内容は、CDCの罹患(りかん)率・死亡率に関する週間報告に盛り込まれた。CDCは、たとえ感染は防げなかったとしても、「シーズン後半に流行するかもしれないインフルエンザ関連の深刻な合併症は予防できる」として、引き続き接種を呼びかけている。

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