ホームで突き飛ばされた女性が線路に転落、防犯カメラに映った男逮捕 NY市地下鉄
(CNN) 米ニューヨーク市ブロンクス地区の地下鉄駅構内で、女性が突き飛ばされて線路上に転落する事件があり、防犯カメラの映像を手がかりに30歳の男が逮捕された。ニューヨーク市警が7日に発表した。
逮捕されたのはセオドール・エリス容疑者。市警は暴行や無謀行為の疑いで調べているが、ブロンクス地区検察が起訴する際の罪状は不明。
事件は現地時間の5日午後4時40分ごろ、ブロンクス地区の地下鉄の駅構内で発生した。警察が公開した映像には、エリス容疑者とされる男が駅のホームで女性につかみかかって突き飛ばし、はずみで女性がホームの端から線路上に転落する場面が映っていた。男はその後、姿が見えなくなった。
2人が顔見知りだったのかどうかは分かっていない。
被害者の女性(52)は近くの病院に運ばれた。容体は安定しており、回復に向かっているという。
ニューヨークの地下鉄では今年に入り、乗客が突き飛ばされたり線路上に突き落とされたりする事件が相次いでいる。
今年1月には市の運輸局が、地下鉄の駅ではホームの端に立たないよう乗客に呼びかけていた。
4月には、男が地下鉄の車内とホームで発砲して10人が負傷する事件が発生。ニューヨークの地下鉄の安全性に対する信頼は揺らいでいる。
ニューヨークのエリック・アダムス市長は今年に入り、市の地下鉄は安心して利用できなくなったと乗客の多くが感じていることを認め、警官の配備を増やすとともに、ホームレスの問題に対応する計画を発表した。