米議事堂襲撃、16日の公聴会での8つのポイント
ペンス氏への危険が現実のものに
委員会はペンス氏が実際に危険な状態に陥っていた点を強調。その責任はトランプ氏にあるとした。
当時、暴徒らはペンス氏から12メートルほどのところまで到達。名指しで脅迫の言葉を発し、選挙結果を覆さなかったことに対する怒りをあらわにしていた。彼らが信じていたのはトランプ氏の虚偽の言説で、それによればペンス氏は選挙人投票でのバイデン氏の勝利を無効にできることになっていた。
委員会が公開した新たな動画には、暴力が繰り広げられる中で地下の掩蔽壕(えんぺいごう)に避難するペンス氏の姿が映っている。
選挙結果転覆に固執するイーストマン氏
公聴会では、イーストマン氏がいかに繰り返しペンス氏に対して選挙結果の転覆を試みるよう迫っていたかも明らかになった。ホワイトハウスの弁護士やペンス氏のチームからの強い抵抗に遭おうとも、その姿勢は変わらなかった。
議事堂襲撃後も、イーストマン氏は選挙結果の確定を阻止しようと努めた。そうした行動は多くの面でトランプ氏にも重なる。トランプ氏もまたペンス氏の拒絶を受け入れず、演説やツイッターで同氏を厳しく非難した。
宣誓証言の動画では、複数のホワイトハウス当局者が1月6日以前の時点でイーストマン氏の言説をいかに「ばからしい」ものと考えていたかを説明。ジェーコブ氏はイーストマン氏の計画について、「まさしく狂気の沙汰」との見方を示した。
襲撃後、大統領恩赦についてジュリアーニ弁護士にメール
委員会が16日に明らかにしたところによると、イーストマン氏は議事堂襲撃から数日後、トランプ氏の元弁護士のルディ・ジュリアーニ氏に電子メールを送り、大統領恩赦の対象者リストに加えてもらえるよう求めていた。
イーストマン氏が最終的に恩赦を受けることはなかった。また大統領選の結果を覆そうとする中で果たした自身の役割について、委員会の質問に答えることも拒否。宣誓証言では再三にわたり黙秘権を主張した。
委員会は公聴会の中で、イーストマン氏による恩赦の要求や度重なる黙秘権の主張に言及。自らの行動が犯罪になり得ると理解していたことをうかがわせると指摘した。