ジュリアーニ氏、ジョージア州で捜査対象に 選挙結果転覆の試み巡り
(CNN) 米ジョージア州の検察がトランプ前米大統領の元顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏に対し、特別大陪審の捜査対象になっていると告げたことが分かった。特別大陪審は2020年大統領選でジョージア州の選挙結果を覆そうとした試みを巡り、トランプ氏やその協力者が法律違反を犯していなかったかを調べている。
ジョージア州フルトン郡の地区検察は15日、同州におけるジュリアーニ氏の弁護士に電話し、ジュリアーニ氏が捜査対象とみなされていることを告げた。ジュリアーニ氏の別の弁護士、ボブ・コステロ氏が明らかにした。
コステロ氏によると、同氏らはこれ以前に6~7回、ジュリアーニ氏が捜査対象になっているかどうか検察に問い合わせていた。地区検察はこれまで問い合わせに対する回答を控えていたという。
トランプ氏の側近が大統領選後のトランプ氏周辺に対する刑事捜査の対象になっていることを告げられるのは初めて。ジョージア州大陪審に加え司法省も、大統領の座にとどまろうとしたトランプ氏を支援した選挙後の試みを捜査している。
ジュリアーニ氏は20年大統領選の期間中、トランプ氏の弁護士を務めた。地元裁判所から、特別大陪審への今週の出頭を命じられている。
ジュリアーニ氏は大統領選後の20年12月、3回にわたりジョージア州の州議会議員と面会した。うち2回は対面、残り1回はリモートだった。面会中、ジュリアーニ氏は同州で不正と詐欺がまん延しているとの陰謀論を展開。その中には、アトランタの選挙スタッフ2人が当時大統領候補だったバイデン氏のためにスーツケースで偽の投票用紙をひそかに運び込んだとする説もあった。