グランドキャニオンでハイキングの女性が死亡 猛暑の中
(CNN) 米西部アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園で4日、ハイキングコースを歩いていた女性が死亡した。現地ではこの日、厳しい暑さが続いていた。
公園当局の発表によると、数日間の予定でハイキングをしていた同州在住の女性(59)が途中で方向感覚を失い、意識不明に陥ったまま息を引き取った。
公園当局と地元検視当局が状況などを調べている。死因は公表されていないが、渓谷内の同日の最高気温は37度台を大きく超え、谷底は46度に達していた。
公園は来園者らに、渓谷内でのハイキングでは特に今後数週間、厳しい暑さを覚悟するよう呼び掛けている。
園内のハイキングコースは夏の間、日陰でも48度を超えることがあり、暑さが厳しい午前10時~午後4時はハイキングを避けることが望ましいという。
アリゾナ州では5日、州都フェニックスから北へ約65キロのハイキングコースでも熱中症で1人が死亡した。
米西部一帯はこの数日、厳しい熱波に見舞われ、グランドキャニオン地域には7日夜まで異常高温警報が出ている。
専門家らによれば、自然災害による死者数を原因別にみると、暑さがトップにくるという。