パンデミック中に精神疾患の患者が増加、若年層では4人に1人 米CDC

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米国では45歳未満の若年層で精神疾患の治療を受けた人の増加が目立っている/Shutterstock

米国では45歳未満の若年層で精神疾患の治療を受けた人の増加が目立っている/Shutterstock

(CNN) 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)中に、米国で精神疾患の治療を受ける成人の割合が高まったことが、米疾病対策センター(CDC)の新たなデータで明らかになった。

CDCが7日に発表したデータによると、2021年に精神的な不調でカウンセリングやセラピー、治療薬の処方を受けた成人の割合は全体の22%近くと、19年の約19%を明らかに上回った。

米ジョンズ・ホプキンス大学の精神疫学者カリオペ・ホリング氏によると、背景にある要因としては、治療の必要性が高まったことに加え、治療が受けやすくなったことも挙げられる。

パンデミックによって自分自身のケアをするべきという声が広まり、遠隔医療も普及した。それがデータに反映されていると、ホリング氏は指摘する。

CDCの報告では、特に45歳未満の若年層で精神疾患の治療を受けた人の増加が目立っている。

治療を受けた率を年齢層別にみると、19年の時点では18~44歳の層が最も低かったが、21年には5ポイント近く上がってトップに立ち、23%を超えた。

ホリング氏によれば、この年齢層はもともと不安障害やうつなどが最も起きやすい時期のひとつにあり、そこへパンデミックが重なったとみられる。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「新型コロナウイルス」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]