米司法省、中国籍の6人訴追 捜査妨害やスパイ勧誘
2人は情報の対価として米当局者に支払いを続けていたとされ、つい先週までビットコインで数千ドルを送金していた。
ファーウェイに対する捜査が進展すると、2人は一層干渉を強め、検察が行う裁判戦略会議の発言を録音するよう当局者に求めた。非公開情報をファーウェイに提供することが目的だった。
当局者は、この捜査に関する「機密」の印が付いた偽の文書の写真を2人に提供し、引き換えに4万1000ドル(約600万円)を受け取ったとされる。
一方、中国籍の別の4人が訴追された事件では、米国内の個人を中国政府のスパイとして利用し、役に立つと判断した情報を中国の情報機関に提供していたとされる。
起訴状によると、中国の情報当局者を含む4人は偽のシンクタンクを装って、大学教授や連邦司法当局者を含む米国人をリクルートしようとしたとされる。4人は高額の金品や接待を通じて狙った相手の買収を試み、中には経費を全額負担して中国に旅行させたケースもあった。
4人の狙いは技術や機器を入手して中国に送ることにあったとされる。さらに、中国政府の体面を汚すような米国での抗議運動を阻止する狙いもあった。
4人はそれぞれ、外国政府の要員として米国内で活動した共謀の罪に問われている。4人とも中国在住で、逮捕されたのかどうかは明らかになっていない。