イーロン・マスク氏、資金提供なくても「スターリンクは継続」
(CNN) 宇宙ベンチャー「スペースX」の創業者で最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は23日、ウクライナで重要な通信サービスを提供している同社の衛星インターネットサービス「スターリンク」について、米国防総省からの資金提供があるかないかにかかわらず、サービスを停止することはないと明らかにした。
マスク氏はツイッターへの投稿で、ウクライナの副首相兼デジタル変革担当相のミハイロ・フェドロフ氏に言及し、国防総省が答えを出す前に、フェドロフ氏に対して、国防総省が資金提供を拒否してもスペースXはスターリンクを停止しないと伝えたと明らかにした。
フェドロフ氏はこれより前、スペースXとスターリンクを称賛し、マスク氏について「ウクライナを支援する世界トップの個人献金者のひとり」と呼んでいた。
CNNは先に、スペースXが国防総省に対して、ウクライナでのスターリンク提供にあたり負担軽減のため、ひと月あたり数千万ドルを支払うよう要請したと伝えていた。こうした報道に対する反応はなかったものの、マスク氏は方針転換を行ったようで、ツイッターへの投稿で、スターリンクをウクライナに引き続き無償で提供すると突如発表していた。
国防総省は先週、スペースXと協議を行っていると明らかにしていた。
スペースXは、ウクライナでスターリンクのサービスを提供するためにこれまでのところ8000万ドル(約120億円)の費用が発生しており、年末までには費用が1億ドルを超えると主張している。