ロシアとの外交協議に前向きな姿勢を、米がウクライナに求める

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(CNN) 米当局者幹部がここ数週間、ウクライナに対して、ロシアとの外交協議に前向きであることを示すよう求めていることがわかった。情報筋が明らかにした。紛争の終結が見えず、両国とも和平交渉に熱心ではないため、戦争への関与に対する米国内の支持が弱まることが危惧されている。

こうした協議はウクライナに対して、今交渉を行うよう促すものではない。米国は、ウクライナ政府が、戦争に対する解決策を見いだすことを希望しており、道徳的にも優位な立場にあることをより明確に示すことを望んでいる。

ウクライナのゼレンスキー大統領が10月にロシアのプーチン大統領との交渉を排除する法令に署名して以降、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、こうした発言を変えるよう、より圧力を加えるようになった。当時の法令は、ロシアが偽の住民投票の後にウクライナ東部を「併合」したことに対抗したものだった。

ゼレンスキー氏は10月、「我々は、ロシアと交渉する用意がある。しかし、ロシアの別の大統領とだ」と述べていた。

情報筋によれば、サリバン氏は先週ウクライナを訪問した際、ゼレンスキー氏とこの問題について直接話し合いを行った。サリバン氏は米国の見方を説明し、プーチン氏とのあらゆる協議を行わないということは、ウクライナが話し合いを拒絶しているというロシア側の物語を補強することになりプーチン氏の思うつぼだと伝えたという。

ロシアのペスコフ大統領報道官は7日、ロシアはウクライナとの交渉に前向きではあるものの、現在はそのタイミングではないと述べた。

米国がウクライナに対して交渉の姿勢に前向きであることを示すよう促しているとの報道は米紙ワシントン・ポストが最初に報じていた。

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