米国内便、乗客がカッター取り出し緊急着陸 保安検査にミス

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運輸保安庁(TSA)の手荷物検査で見逃されたカッターナイフで男が乗客を脅したとして航空便が緊急着陸する出来事があった/Joe Raedle/Getty Images

運輸保安庁(TSA)の手荷物検査で見逃されたカッターナイフで男が乗客を脅したとして航空便が緊急着陸する出来事があった/Joe Raedle/Getty Images

(CNN) 米格安航空(LCC)フロンティア航空の機内で乗客の男がカッターナイフを取り出し、周囲の乗客らを脅したとされる問題を受け、米運輸保安庁(TSA)は空港での手荷物検査にミスがあったとして、全米の保安要員に注意を促している。

TSAによると、男は11日午後5時半ごろ、ケンタッキー州にあるシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港で、フロリダ州タンパ行きフロンティア航空機のチケットを持って手荷物検査を受けた。

バックパックの中に機内持ち込み禁止品のカッターナイフが2本入っていたが、荷物を3D(3次元)でスキャンするCT(コンピューター断層撮影)装置による検査で発見されなかった。

バックパックの中身をさらに確認した段階で1本は見つかり、刃の部分は取り外されたが、その後本人に返却された。バックパックはもう1本のカッターが入った状態で爆発物検査に回され、そのまま通過したという。

男が飛行中にカッターで乗客らを脅したため、この便はジョージア州アトランタに緊急着陸。男は捜査当局に拘束された。乗客らはホテルに1泊し、翌朝に手配された便でタンパへ向かった。乗客乗員にけがはなかったという。

TSAは、検査場でCT装置が正しく使われず、刃を返却した手順にもミスがあったとして、関係職員に研修を課したほか、現地の職員全員を対象に説明会を開催する予定。さらに全米の検査要員に対し、CT装置の使用などを復習する研修を開催するとしている。

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