米下院共和党トップの同調者、穏健派民主党議員の移党を画策 情報筋
(CNN) 米下院共和党トップのマッカーシー院内総務の同調者らがこのほど、穏健派の民主党下院議員、ヘンリー・クエラー氏に対して働きかけ、共和党への鞍(くら)替えの実現に動いていたことが分かった。中間選挙の結果、共和党は下院での過半数をぎりぎりで獲得する公算が大きいが、民主党との差を少しでも広げるべく、クエラー氏に接触したとみられる。実際のやり取りをよく知る情報筋2人が明らかにした。
情報筋らはクエラー氏について、共和党へ移る考えをきっぱり拒絶したと述べた。
マッカーシー氏の報道官は、仮に上記のやり取りが行われていたとしても本人はそれに関与していないと説明。クエラー氏を鞍替えさせることは、共和党による下院での過半数獲得やマッカーシー氏の下院議長就任に向けた戦略に含まれていないと述べた。
その上で、そうした動きがあるとの見方自体が事実にそぐわないものであり、マッカーシー氏は下院共和党会議の現メンバー及び新たに選ばれたメンバーによって下院議長に選出されると強調した。
クエラー氏の事務所は、同氏がマッカーシー氏の同調者らと共和党への鞍替えについて実際に話をしたのかどうか確認しなかった。ただ一貫して民主党員であるクエラー氏がそうした考えを受け入れることはないと明言した。
クエラー氏への働きかけに関しては、米紙ウォールストリート・ジャーナルが最初に報じていた。