トランプ氏一族企業の元財務責任者、禁錮5カ月の実刑
マンハッタン地区検事局の検察官は判決前、ワイセルバーグ被告がトランプ氏一族企業2社に対して偽りのない証言を行い、司法取引の条件を満たしたと述べていた。
被告の弁護士は「彼は有罪に至った判断の誤りを深く悔いている」とコメントした。
被告は別の裁判も抱える。ニューヨーク州司法長官は同被告やトランプ氏、同氏の子どもなどを相手に、10年以上にわたりトランプ・オーガニゼーションの資産価値を水増しして資金の貸し手などをだましていたとして民事訴訟を起こしている。トランプ氏は違法行為を否定し、政治的な動機に基づく裁判だと批判している。
ワイセルバーグ被告は昨年開かれたトランプ・オーガニゼーションの税金詐欺を巡る裁判で、会社内の人物との共謀や、トランプ氏やその息子のエリック氏、ドナルド・ジュニア氏との会話について証言したが、トランプ氏一族との共謀は否定した。
トランプ・オーガニゼーションなど2社は先月、税金詐欺や虚偽の事業記録で有罪評決を受けた。代理人弁護士は控訴する意向を示した。