米国と同盟国、ウクライナに戦術変更要求 春に向けバフムートから南部へ攻勢の転換促す
米国と欧州諸国は最近、英国の戦車14台を含む数百台の装甲車両をウクライナに供与したが、これは上記の戦術変更を念頭に置いたものだと当局者らは指摘した。
しかし、ゼレンスキー氏にバフムートを捨てる用意があるかどうかは不明だ。
同氏の思考に精通する人々がCNNの取材に答えたところによると、ゼレンスキー氏本人はバフムートにおけるロシアの勝利が既成事実だとは信じておらず、依然として撤退するつもりはない。バフムートで持ちこたえればドンバス州全域を奪還するチャンスが広がるというのが同氏の考えであり、もしロシアが勝利すれば同軍にさらなる前進の機会を与え、戦術的に重要なスラビャンスクやクラマトルスクといった東部の町へも迫ってくるとみている。
バフムートはまた、抵抗するウクライナ軍の重要なシンボルともなっている。
米軍当局者の1人は、ウクライナ軍がバフムートを捨てるかどうか疑わしいとの見方を表明。戦場としての価値ではなく、戦略的なメッセージ発信の点で同市の意義が極めて重要なためだとした。