(CNN) トランプ前米大統領の首席補佐官を務めたマーク・メドウズ氏が、2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件におけるトランプ氏の役割を調査する特別検察官から召喚状を受け取っていたことがわかった。情報筋がCNNに明らかにした。
この情報筋によると、ジャック・スミス特別検察官は同事件に関する文書の提出と証言を求めている。メドウズ氏は先月、召喚状を受け取った。
メドウズ氏の弁護士はコメントを控えた。司法省もCNNのコメント要請に応じていない。
ペンス前副大統領も最近召喚状を受け取っていた。トランプ氏の最側近に対するこうした動きは、選挙結果を覆そうとする取り組みでトランプ氏が果たした役割の解明に向け、捜査が大きく動いていることを示す。
スミス氏はトランプ氏退任後の機密文書の取り扱いでも捜査に当たっている。メドウズ氏はトランプ氏が保有する政府記録の返還で、トランプ氏から国立公文書館との交渉役に指名されていたことから、こちらの捜査でも関心の高い人物となっている可能性がある。
今回の召喚状は大統領特権を巡るメドウズ氏との衝突につながる可能性がある。メドウズ氏は以前、ジョージア州の特別大陪審からの召喚状に対して、大統領特権を理由に争ったことがある。このときは裁判所がメドウズ氏を捜査に「重要かつ必要」な人物と認定し、証言を命じた。
メドウズ氏は20年12月のトランプ氏とジョージア州州務長官の電話に関わり、選挙の偽の主張を巡る会合にも出席した。ジョージア州の選挙の監査を行う現場に足を運び、司法省に根拠のない誤った主張に関する電子メールを送信した。
事件当日の21年1月6日にはホワイトハウスの大統領執務室を出入りし、暴動が発生した際のトランプ氏の行動を目撃している。