最初のウクライナ部隊の訓練終了、ブラッドレー操作も 米
(CNN) 米国防総省は19日までに、ドイツの米軍基地で進めていたウクライナ軍兵士635人から成る最初の部隊の訓練が終了したと発表した。
米国防総省のライダー報道官が声明で明かした。米国がウクライナへの供与を決めた歩兵戦闘車「ブラッドレー」の操作訓練も含まれていたとした。
第2陣となる710人の訓練は5週間の日程に従って継続中で、部隊戦術や医療処置、基礎的な兵士訓練などを盛り込んでいるとした。ブラッドレーや米国が最近引き渡しを発表した自走榴弾(りゅうだん)砲「M109(パラディン)」の訓練も受けるとした。
米国によるウクライナ軍向けの訓練は今年1月中旬から、戦闘能力の向上を狙う支援拡大策の一環として始まった。従来は高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」など特定の兵器を対象にした習熟訓練の小規模な形での実施にとどまっていた。
訓練を大隊規模までに広げたことは長期戦にもつれ込んでいる現状を踏まえた中での方針転換ともなった。
さらに、別のウクライナ軍兵士の890人が今週、装甲車「ストライカー」の訓練を開始する予定も明らかにした。