ロシアがイランにミサイル開発支援の提案、軍事支援と引き換えに 米CIA長官
(CNN) 米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は26日、ロシアとイランの同盟関係が急速に進展していると述べた。
バーンズ氏は米CBSの取材に答え、「今、非常に危険な方向に、かなり早い速度で進展している」との見方を示した。バーンズ氏は、そうした見方の背景として、イランがすでに数百機の武装したドローン(無人航空機)をロシアに提供し、ロシアがこうしたドローンを使ってウクライナの民間人や民間のインフラに被害を与えているほか、イランが大砲や戦車の弾薬も提供していると説明した。
バーンズ氏によれば、CIAは、ロシアがイランのミサイル計画の支援を提案している兆候も目にしている。ロシアはまた、ウクライナ侵攻に対する軍事支援と引き換えに、イランへの戦闘機提供の可能性も検討しているという。
バーンズ氏は、ロシアの対外情報庁(SVR)のナルイシキン長官との会談について、「かなり落胆させられるもの」だったとしながらも、いくつかの重要な点はおさえることができたと語った。
バーンズ氏は「私の目標は交渉について話し合うことではなかった。交渉は、ウクライナの人々が適切だとみなしたときにロシア側と話し合う必要が出てくるだろう。ナルイシキン氏、そして、ナルイシキン氏を通じてロシアのプーチン大統領に明確にしたのは、ロシアがどんな種類のものでも核兵器を使用することを選択した場合の深刻な結果だ。ナルイシキン氏はその問題の深刻さを理解していたと思うし、プーチン大統領も同様に理解したと思う」と語った。
バーンズ氏は、なぜ会談が落胆させられるものだったのかと質問されると、ナルイシキン氏に対して、挑戦的な態度やうぬぼれ、過剰な自信を感じたと説明。そうしたものはプーチン大統領自身の見方を反映したものだとし、プーチン大統領は、時間の経過が自身にとってプラスに働くほか、ウクライナの人々を破壊でき、欧州の同盟を消耗させることができ、政治的な疲労がいずれ訪れると信じているのだろうと語った。