ロシアからの新START履行停止の通告、米国務省が受け取りを確認

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(CNN) 米国務省は1日、米ロ間の核軍縮条約「新戦略兵器削減条約」(新START)の履行停止について、ロシア側からの正式な通告を受け取ったことを確認した。

国務省のプライス報道官は「今回の外交文書から分かったことで、ロシア政府から発表された公式声明で分かっていなかったものは何もないと言っていいだろう」と述べた。

プライス報道官は、ロシアによる新STARTの一方的な履行停止について、「不幸」であり「無責任」だと述べた。

プライス報道官は、2大核保有国が二国間の軍縮に関与していない世界では、状況がロシアにとってより良くなることはないとし、「ロシアが進んで不安定さを助長し、無責任な核をめぐる発言を行うことは、地球上のすべての国々を危険にさらす」と述べた。

プライス報道官は、米国は新STARTの核兵器の上限を含めて条約を順守しているとしながらも、ロシア側の進展によって、それが変わることもあり得ると示唆した。

プライス報道官は「もしロシアが、米国の核の態勢やアプローチに何らかの変更を必要とする動きを見せた場合には、我々は適切に調整を行うだろう」と述べた。

ロシアのプーチン大統領は先月、新STARTの履行停止を発表した。新STARTは、米ロ間で保有できる核兵器の数に上限を設けるなどしている。最後に5年間の期間延長を行ったのが2021年で、条約の継続には米ロが早急に交渉を始める必要がある。

新STARTでは、両国による相手国の核施設への立ち入り検査が認められているものの、新型コロナウイルスを理由に20年から立ち入り検査は行われていない。

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