バイデン米大統領、北アイルランド訪問へ 和平合意25周年で
(CNN) バイデン米大統領は13日、米国が仲介した北アイルランド紛争の和平合意「ベルファスト合意」の締結25周年に合わせ、来月英領北アイルランドを訪問すると表明した。
訪米中のスナク英首相が同日の会談で直接招待した。バイデン氏はその後、北アイルランドとアイルランドの両方を訪問する意向を示した。
米大統領が北アイルランドを訪れるのは2013年のオバマ氏以降、初めて。バイデン氏が和平25周年に合わせて訪問する可能性は、かなり前から指摘されていた。
またバイデン氏はこれまで、自身がアイルランド系移民の子孫であることにたびたび言及し、演説でもアイルランドの詩人イェイツやヒーニーの一節をよく引用してきた。
1998年に米国の仲介でベルファスト合意が成立した時、バイデン氏は上院議員だった。同氏はスナク氏との会談で「25年になるとは。まるで昨日のことのようだ」と話した。
当局者らによると、和平25周年の行事にはクリントン元大統領と妻のヒラリー氏も参加する見通し。
北アイルランドをめぐっては、英国が欧州連合(EU)離脱後の通商ルールでEUと対立。バイデン氏はスナク氏に、和平25周年までにEUと合意するよう働き掛けていた。英国は先月、この問題でEUとの合意が成立したと発表した。