中国、ウクライナ和平案きょう提示か 米国務省高官
(CNN) バイデン米政権は、中国が24日にロシアのウクライナでの戦争を解決するための和平案を提示すると見込んでいる。米国務省のヌーランド次官(政治担当)が23日、明らかにした。
ヌーランド氏は米紙ワシントン・ポストに「中国が何を提示するのか待っている。明日発表すると思われる」と語った。
中国の外交部門トップ、王毅(ワンイー)共産党政治局員は先週末、ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議での発言で近々和平案が示されることを予告していた。王氏は今週ロシアを訪問。だが同国のラブロフ外相は和平案について王氏と協議しなかったと述べた。
ヌーランド氏は中国の和平案の提示方法について言及しなかった。24日には国連安全保障理事会の会合が開かれる予定で、そこで提示する可能性がある。同会合には米国からはブリンケン国務長官が出席する。
ヌーランド氏は、戦争を終結させるための合意が公正かつ恒久的な平和をもたらすことが重要だと述べた。
また「ロシア軍が国に戻り、休憩し、装備を整えて再びウクライナに戻ることができるような、その場しのぎの停戦であってはならない」と指摘。「もし中国の習近平(シーチンピン)国家主席がロシアのプーチン大統領とロシア軍をウクライナから追い出すことができれば、我々は皆称賛し、平和の対価を与えるのではないか」とも述べた。
ヌーランド氏によると、あらゆる関係者が和平案を支援するために何ができるかを検討している。「だが根本的な疑問は、プーチン氏が和平を望んでいるのかということだ」と同氏は指摘した。