訪問先の家を間違えた黒人少年、銃撃され負傷 住人の白人男を訴追へ 米

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レスター容疑者の訴追を訴えるデモ行進の様子/KMBC

レスター容疑者の訴追を訴えるデモ行進の様子/KMBC

家族側の弁護士によると、ヤールさんは2発の銃弾を頭と腕に浴びていた。

CNNの取材に応じた近所の住民は、寝ていたために銃声は聞こえなかったが、目が覚めて外に出てみると、「(被害者が)道路上に倒れていて、近所の人たち数人に囲まれていた」と話す。

弁護士が17日午後、CNNに語ったところによると、ヤールさんは病院から帰宅したものの、まだ事件のストレスに苦しんでいるという。それでも家族は、頭を撃たれながら命が助かったことを喜んでおり、まだ若いヤールさんの完全回復を期待している。

「彼はまだ危機を脱したわけではない。それでも幸いなことに、帰宅できるほどに安定していた」と弁護士は説明する。

地元紙によると、ヤールさんは看護師の母親が自宅で看護しているという。

弁護士は、銃撃犯が逮捕されないのは理不尽だと訴え、「もし立場が逆で、呼び鈴を鳴らしたというだけで黒人男性が白人の16歳少年を撃ったとすれば、彼が逮捕されないとは誰も思わない」と指摘した。

先の週末には地域住民やヤールさんの家族がレスター容疑者の自宅までデモ行進して抗議運動を行い、レスター容疑者の訴追を訴えていた。

カンザスシティーのクイントン・ルーカス市長も17日午後、ヤールさんの母親と話をしたとツイートし、「彼女の息子のため、家族のため、私たちの市で今傷ついている皆さんのため、公正の追求に向け個人的に尽力すると伝えた」と書き込んだ。

警察の調べによると、両親はヤールさんに、「115番テラス」の住宅へきょうだいを迎えに行ってほしいと依頼した。しかしヤールさんは誤って「115番ストリート」の住宅へ行き、銃撃された。家族側の弁護士も、ヤールさんが訪問する家を間違えて撃たれたと話している。

弁護士は今回の事件について、黒人のトレイボン・マーティンさんやアマド・オーブリーさんが殺害された事件を思い起こさせると述べ、「市民がプロファイリングを行って黒人の子どもたちを銃撃し、警察はそうした市民を帰宅させて自宅のベッドで眠らせる。容認できない」と訴えている。

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