地下鉄で叫び声上げた男性の首押さえつけ死亡させた罪、元海兵隊員を訴追 NY
同じく遺族の弁護士を務めるドンテ・ミルズ氏によれば事件当時、周囲の乗客が「もう放せ。殺してしまうぞ」などと叫んでいたにもかかわらず、ペニー容疑者はニーリーさんを押さえつけるのをやめなかったという。同容疑者は自分がニーリーさんを死なせることになるのを理解していたと、ミルズ氏は指摘した。
またCNNの取材に対し、ニーリーさんは容疑者に触れてもおらず、容疑者を殴ってもいない、容疑者の方へ突っ込んで行ったわけでもないとミルズ氏は説明。背後からニーリーさんの首を押さえつけた容疑者の行動を正当防衛と考えるのは無理があるとの見方を示唆した。
一方、ペニー容疑者の弁護士は、同容疑者が「いかなる不法行為にも全く問われることはないだろう」と自信を示す。
弁護士らは11日の声明で、容疑者について「乗り合わせた乗客のため、自らの命と安全を危険にさらした。最終的な結果は意図せざるものであり、ニーリー氏の死を予見するのは不可能だった」と述べた。
ニーリーさんの死をきっかけに複数の抗議デモが起こり、ホームレス生活や心の病気の苦しさに対する注目が全米規模で改めて高まっている。