地下鉄で叫び声上げた男性の首押さえつけ死亡させた罪、元海兵隊員を訴追 NY
(CNN) 米ニューヨークの地下鉄で、乗客のホームレスの男性の首を押さえつけて死亡させた元海兵隊員の男が12日に警察に出頭し、第2級故殺の罪で訴追された。
24歳のダニエル・ペニー容疑者は同日午前、裁判所に出廷したものの罪状認否は行わず、保釈金10万ドル(約1350万円)を支払って釈放された。
ペニー容疑者はニューヨーク市在住で建築学の学位を取得中。保釈後は司法の許可なしに出国できず、48時間以内にパスポートを返納しなくてはならない。
事件は今月1日、ニューヨークの地下鉄の車内で起きた。路上のパフォーマンスで生計を立てていたジョーダン・ニーリーさん(30)が空腹で喉(のど)がかわき、何もないことに疲れたと叫び声を上げたところ、乗り合わせていたペニー容疑者に押さえられ、首を絞めつけられた。ニーリーさんはそのまま意識を失い、搬送先の病院で死亡した。
ニーリーさんの遺族はより厳しい罪状を望んでいた。
遺族の弁護士のレノン・エドワーズ氏は同日、「有罪判決は殺人に対して下るべきと考えている。そこに意図があったからだ」と述べた。