ツイッターの新CEOにヤッカリーノ氏、NBCユニバーサルの広告トップ
ニューヨーク(CNN) 米起業家のイーロン・マスク氏は12日、米ツイッターの新たな最高経営責任者(CEO)にメディア業界の経営幹部として長年の実績を持つリンダ・ヤッカリーノ氏を指名した。マスク氏は数カ月前にツイッターのCEOを退くと約束していた。
マスク氏はこの日のツイートで、「リンダ・ヤッカリーノをツイッターの新たなCEOに迎えることができ、わくわくしている」とコメント。ヤッカリーノ氏は主に事業運営に注力し、自身は製品デザインと新技術に専念すると明らかにした。
ヤッカリーノ氏はこれに先立ち、米メディア大手NBCユニバーサルのグローバル広告・パートナーシップ部門会長を退任すると発表していた。
ヤッカリーノ氏は声明で「コムキャストNBCユニバーサルの一員になり、最高のチームを率いることができて光栄だった」「私たちは会社全体、そして業界全体を変革した」と述べた。
ヤッカリーノ氏はツイッターのCEOとして、広告主の流出やサービスの混乱、規制当局による精査、ライバルの増加など、マスク氏の買収で積み上がった課題に直面する。長年のユーザーの中には、物議を醸したマスク氏のポリシー変更や発言でツイッターから離れた人もいる。
マスク氏はCEOを退任するが、会社の将来の方向性をめぐり大きな支配力を維持するとみられる。マスク氏は以前、ツイッターの執行会長兼最高技術責任者(CTO)に就任する考えを明らかにしていた。
ヤッカリーノ氏は大学時代にインターンを経験したNBCユニバーサルに戻り、11年以上在籍した。それ以前はターナー・ブロードキャスティングで、広告販売やマーケティングなどを担当する執行副社長兼最高執行責任者(COO)を務めていた。