助けを求めて通報の11歳少年、自宅に来た警官に撃たれ重傷 米ミシシッピ州
(CNN) 米ミシシッピ州で警察に助けを求めた11歳の少年が、自宅を訪れた警官に撃たれて重傷を負う事件があった。家族によると、少年は24日に退院して回復に向かっている。
家族は銃撃した警官の処分や起訴を求めている。
母親やミシシッピ州捜査局によると、11歳のエイドリアン・マリー君は20日、家庭内トラブルの通報を受けて自宅を訪れたインディアノーラ警察の警官に胸部を撃たれた。
母親によれば、別の子どもの父親が午前4時ごろ自宅にやって来て逆上したため、身の危険を感じて警察を呼ぶようエイドリアン君に頼んだという。
自宅に到着した警官は玄関口で銃を抜き、家の中にいた全員に外へ出るよう指示したと母親は証言。エイドリアン君は廊下の角を曲がってリビングルームに入ったところで撃たれたと話している。
「理由がわからない。あの警官は家から出るよう息子に指示した。(エイドリアン君は)その指示に従って撃たれた。息子は『なんで撃たれたの? 僕が間違ったことをした?』と問い続けていた」と母親は訴える。
エイドリアン君は銃弾を浴びて内臓破裂や肋骨(ろっこつ)骨折の重傷を負い、同州ジャクソンのミシシッピ大学病院で胸部の挿管と人工呼吸器を装着された。
インディアノーラ警察は、銃撃に関与したのはグレッグ・ケイパーズ警察官だったと明らかにしたが、事件に関する詳細は公表していない。
インディアノーラ市議会は22日、捜査が行われる間、ケイパーズ警察官を有給休暇扱いとすることを決議した。
ミシシッピ州捜査局は、この事件について捜査していることを確認した。