ロシアの状況は異常、以前なかった「亀裂」 米国務長官

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米国のブリンケン国務長官/Henry Nicholls/WPA Pool/Getty Images

米国のブリンケン国務長官/Henry Nicholls/WPA Pool/Getty Images

(CNN) 米国のブリンケン国務長官は25日、CNNの取材に答え、ロシアで進行中の出来事について「異常」だとしつつ、ロシアが民間軍事会社ワグネルとの内戦の瀬戸際から一歩離れたことで「今後どうなるかについて語るのは時期尚早だ」と述べた。

ブリンケン氏は、ワグネルのトップであるエフゲニー・プリゴジン氏がロシアによるウクライナでの戦争の前提について疑問を呈したことに言及し、現在目にしている状況は異常なものであり、「以前にはなかった亀裂が生じたのを目撃していると思う」と語った。

CNNは先に、米国の情報機関が、プリゴジン氏について、以前からロシア軍上層部に対して大規模な挑戦を計画していたと考えていると報じていた。ただ、プリゴジン氏の最終的な目標がどのようなものかは不明だった。

ブリンケン氏は、今回の事案がロシアのプーチン大統領の指導力の低下につながるかどうかについては明言しなかった。

ブリンケン氏によれば、更迭されたロシア軍の関係者は誰もおらず、現時点ではどうなるかは分からないという。

ブリンケン氏は今回の事案がウクライナの反転攻勢にとって有利に働く可能性があると述べた。

プリゴジン氏は23日、ロシア軍によって軍事キャンプが攻撃を受けたとして報復を宣言。2都市の施設を支配下に置いたと主張していた。しかし、24日午後には、モスクワへの進軍をやめたとの音声を公表していた。ワグネルの反乱は、プーチン政権にとって過去数十年で最大規模の脅威だった。

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