米グランドキャニオンで女性死亡 猛暑の中でハイキング
(CNN) 猛暑に見舞われている米アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園で2日、ハイキング中の女性(57)が死亡した。
米国立公園局(NPS)によると、この日の現地の気温は37度を超え、一部では45度前後に達していた。
女性は全長約13キロのコースを歩こうとしていたが、途中で意識を失って倒れた。3日午前1時ごろに公園スタッフが発見し、死亡を確認した。
NPSによれば、園内の谷底付近には5日まで高温警報が出ている。夏の日中は気温が49度近くなる区域もあり、午前10時から午後4時の間はハイキングをしないようスタッフが呼び掛けている。
NPSが地元検視当局と協力して詳しく調べている。
先月はテキサス州のビッグベンド国立公園で、ハイキングコースを歩いていた父子が死亡。この時も48度を超える猛暑だった。
暑さによる死者は1980年から74%も増加したという研究結果もある。米環境保護局によると、気象関連の死亡例で最も多い原因は極度の暑さ。米疾病対策センター(CDC)のデータでは、米国内で毎年600人以上が死亡している。