(CNN) バイデン米大統領は7日、CNNのインタビューでウクライナに初めてクラスター弾を供与する方針に触れ、「難しい決断」だったが、ウクライナ政府がロシアに対する反転攻勢で弾薬を必要としている状況を踏まえ、最終的には供与に納得したと振り返った。
ホワイトハウスは同日、バイデン氏がウクライナへのクラスター弾供与を承認したと発表。米国が当初供与に抵抗感を示していた兵器をウクライナに提供する新たな例となった。
バイデン氏は「私にとって非常に難しい決断だった」「同盟国や連邦議会の友人たちと協議した」と述べたうえで、「ウクライナは弾薬が底を突きかけている」と指摘した。
ウクライナに送るクラスター弾は、米国が供与した155ミリ榴弾(りゅうだん)砲で使用できる。155ミリ榴弾砲はウクライナによるここ1年の領土奪還で重要な火砲となっている。
バイデン氏はクラスター弾の供与について、米国が155ミリ弾を増産できるようになるまでの「移行期間」として行われると説明。
「これは弾薬に関する戦争だ。ウクライナの弾薬は底を突きつつあり、我々も不足している」「このため、私は最終的に国防総省の勧告を受け入れた。恒久的にではないが、ウクライナ向けの155ミリ兵器や砲弾を増産する間、移行期間を認めるというものだ」と述べた。