滞在の米国民に即時の出国促す、在ベラルーシ米大使館
ベラルーシの首都ミンスクの米国大使館は24日までに、米国民に対しベラルーシへの渡航自粛を求め、滞在中の米国人には直ちに出国するよう促した。
バルト海のリトアニアがベラルーシとの国境線上の6カ所にある検問所のうち二つを閉鎖したことを受けた措置。検問所閉鎖は、ロシアの民間軍事企業「ワグネル」の要員多数がベラルーシへ移動し、安全保障上の懸念が生じたことが理由だった。
米大使館は、ウクライナ侵攻を仕掛けたロシアに対するベラルーシの支援、同国内でのロシア軍部隊の集結、国内法の恣意(しい)的な執行、市民社会の混乱が起きる可能性や拘束のリスクにも言及。ベラルーシに既に住んでいたり、訪れたりしている米国人への大使館による支援にも限界があるとし、渡航自粛を呼びかけた。
ベラルーシ国外への移動手段については、リトアニアあるいはラトビアとの間で運用が続いている国境検問所や空路利用の検討を勧めた。「米国民がベラルーシから陸路でポーランドへ入国することは認められていない」とも指摘した。