トランプ氏側近のナバロ元大統領補佐官に有罪評決 議会侮辱罪で
(CNN) トランプ前米政権のナバロ元大統領補佐官(通商担当)が7日、2021年の米連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会の召喚に応じなかったとして、議会侮辱罪の有罪評決を言い渡された。
トランプ氏の側近が特別委への協力をめぐって訴追されたのは、バノン元大統領首席戦略官に続き2人目。バノン氏は昨年、議会侮辱罪2件で有罪となり、現在上訴している。
ナバロ氏も、トランプ氏とのやり取りの内容は大統領特権で保護され、特別委に明かす必要はなかったとの主張に基づいて、上訴する構えを示している。
同氏は連邦地裁の前で記者団に、「どんな評決になるかは分かっていた」と語った。
CNNがトランプ氏とは話したかと尋ねたのに対し、同氏の支援は「盤石」だと答えたが、会話の内容は説明しなかった。24年大統領選ではトランプ氏が勝利するだろうと述べ、「なぜなら国民は、裁判所や司法省を武器化するバイデン(大統領)のやり方にうんざりしているからだ」と語った。
検察側は7日の論告で、ナバロ氏が召喚に応じなかったのは意識的な選択だったと主張。召喚状は難解な文面ではなく、同氏は自分の義務が分かっていたはずだと述べた。
これに対して弁護側は、同氏が故意に召喚を拒否したという証拠を検察は示していないとの主張を展開した。
ナバロ氏の量刑来年1月12日に言い渡される予定。弁護側は、陪審員らが屋外での休憩中、その場にいたデモ集団の言葉に影響された可能性があるとして、審理無効を主張した。判事は今のところ、これに対する判断を示していない。