バイデン氏、機密文書問題で事情聴取に応じる
(CNN) バイデン米大統領の元事務所や自宅から副大統領時代の機密文書が見つかった問題で、同氏が8日と9日の両日、任意の事情聴取に応じたことが分かった。
米ホワイトハウスのサムズ報道官が9日に発表したところによると、この問題を担当するロバート・ハー特別検察官が捜査の一環として2日間、ホワイトハウス内で同氏に事情を聴いた。
サムズ氏は声明で「最初から言っている通り、大統領とホワイトハウスはこの捜査に協力し、できる限り透明性を期して、関連情報を随時公表してきた」と強調した。
バイデン氏の機密文書問題は数カ月前から公になっていたが、大きな進展は初めて。
一方でトランプ前大統領はかつて、ロシアの米大統領選介入疑惑をめぐるマラー特別検察官の捜査で事情聴取を拒否した。トランプ氏は現在、退任後の機密文書の扱いなど2件で特別検察官による刑事捜査の対象となっている。
バイデン氏は数カ月前にCNNとのインタビューで、特別検察官による聴取の要請はないと話していた。事情に詳しい関係者によると、聴取の日程は数週間前に決まった。
ガーランド司法長官は1月、元事務所の機密文書が昨年11月に見つかった時点で捜査を開始し、ハー氏を特別検察官に任命したと発表した。バイデン氏は1月に、文書が見つかったと知って驚いたとコメントしていた。