中国への機密提供で起訴された米兵、有罪認める

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カリフォルニア州にあるベンチュラ郡海軍基地の様子=20年2月/Melinda Larson/Digital/Naval Base Ventura County/DVIDS

カリフォルニア州にあるベンチュラ郡海軍基地の様子=20年2月/Melinda Larson/Digital/Naval Base Ventura County/DVIDS

(CNN) 米司法省によると、中国に米軍の機密情報を提供したとしてスパイ罪に問われている海軍兵が10日、罪状認否で有罪を認めた。

カリフォルニア州のベンチュラ郡海軍基地に勤務していたウェンヘン・ザオ被告(26)は、8月にもう1人の海軍兵とともに逮捕、起訴され、今も収監されている。

罪状認否では中国の将校と共謀し、賄賂を受け取った罪を認めた。

オルセン司法次官補によると、中国軍の情報部門が米軍基地への立ち入り許可証を持つ関係者に狙いを定め、金銭と引き換えに機密情報を提供するよう持ち掛けたという。

8月の起訴状によると、ザオ被告は2021年8月から今年5月にかけて、インド太平洋地域での大規模軍事演習計画などの情報を、海事経済研究者を装った情報将校に送っていた。

また、被告は米軍施設の電子機器の取り付けや修理、点検を担当していて、軍事演習の作戦命令が表示されたコンピューター画面の写真を撮り、同じ人物に渡していた。

さらに、沖縄の米軍基地に設置されたレーダーシステムの設計図なども送信した。

情報提供と引き換えに、この将校から約1万5000ドル(約220万円)を受け取ったとされる。

量刑の言い渡しは来年1月8日に予定されている。有罪となれば最大で禁錮20年の刑を科される見通しだ。

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