米メーン州銃乱射、死者は18人 容疑者関係の住宅前に捜査員集結
米国で18人もの犠牲者を出す銃乱射事件は、2022年5月にテキサス州の小学校で児童19人と教員2人が殺害された事件以来。NPOのガン・バイオレンス・アーカイブによると、銃撃した本人を除き4人以上が撃たれた事件は、今年に入って全米で565件に上る。
ルイストンの犠牲者18人のうち、7人はボウリング場で死亡しているのが見つかり、8人は飲食店で死亡。3人は搬送先の病院で死亡した。
メーン州の中央病院は26日の記者会見で、25日の夜は約45分で14人の患者を受け入れたと語った。8人はまだ入院中で、うち3人が重体となっており、5人は安定した状態にあるという。
メーン州警察によると、カード容疑者の逮捕状は8件の殺人に関するもので、犠牲者のうち10人はまだ身元が確認されていない。
ルイストンはメーン州で最も人口の多いポートランドと州都オーガスタの中間に位置する。銃撃が始まったのは現地時間の25日午後7時前だった。
米アンドロスコギン郡当局が公開した容疑者とみられる男の画像/Androscoggin County Sheriff's office
当局によると、午後6時56分、ボウリング場で銃撃発生の通報があり、その約12分後、6.4キロほど離れた飲食店で発生中の銃撃について複数の通報が入った。
CNNが入手した映像には、ボウリング場から逃げる人たちや、現場に駆け付けた警察車両が映っている。担架で運ばれて救急車に乗せられる人の映像もあった。
捜査当局は25日夜、ルイストンから約13キロ離れたリスボンのボート場にカード容疑者の車が乗り捨てられているのを発見。車内の捜索で銃1丁が見つかった。当局は周辺の住民らに外出を控えるよう呼びかけた。
カード容疑者は小型のパワーボートを所有していたことから、米沿岸警備隊が空と海からカード容疑者の捜索を続けている。