米下院、2兆円超のイスラエル支援法案可決 上院と対立深まる
(CNN) 米下院は2日、パレスチナのイスラム勢力ハマスと戦争を続けるイスラエルに対し、143億ドル(約2兆1500億円)の支援を盛り込んだ予算案を賛成多数で可決した。民主党が多数を占める上院との間で対立が深まっている。
米民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、下院を通過した共和党の法案を「大きな欠陥のある提案」と形容し、上院は通過させないと断言した。民主党側は、同法案にウクライナ支援が盛り込まれていないことや、内国歳入庁の予算が削減されることに反対している。
下院の採決は賛成226票、反対196票だった。共和党議員は2人が反対し、民主党議員のうち12人が賛成票を投じた。
民主党側は、イスラエル支援とウクライナ支援を組み合わせることを求めている。上院ではイスラエル支援とウクライナの追加支援を両党が支持しているが、下院ではウクライナに対する追加支援に反対する共和党議員が多数を占めている。