スコット上院議員、米大統領選から撤退
(CNN) 米国のティム・スコット上院議員(サウスカロライナ州選出)が、2024年の米大統領選からの撤退を表明した。
スコット氏は12日、FOXニュースの番組で、大統領選からの撤退を明らかにした。スコット氏は「私は今日、5月22日のときよりも米国を愛している。しかし、私がアイオワ州に戻るときは、大統領選の候補者としてではない。選挙戦を停止する」と述べた。
撤退の発表は、スコット氏の側近や資金援助者の多くを驚かせた。スコット氏が共和党の予備選で指名を獲得することがますます難しくなっていることが明らかになりつつあったものの、選挙戦に近い2人によれば事前の通知はなかった。
スコット氏を支援する特別政治活動委員会(スーパーPAC)は、10月にテレビ広告を打ち切ったほか、先週行われた共和党候補者による3回目の討論会の後、新たな支出を行わないことを決定していた。
スコット氏の大統領選の見通しは、スーパーPACが広告を打ち切ることを決めたことを契機に、ここ数週間で悪化していた。スコット陣営は先月、アイオワ州に「全力」を注ぎこむことを表明。共和党の予備選で初戦となるアイオワ州に目標を定めることで、予備選のライバルに差をつけようとしていた。
スコット氏は5月に大統領選への出馬を表明。ドナルド・トランプ前大統領やロン・デサンティス・フロリダ州知事のように米国を衰退の道をたどっている国家として描く人物が多い共和党候補の中で、楽観的なメッセージを届けることを目指していた。