元CIA要員、海外任地で女性に薬物投入し暴行 被害者28人か

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元CIAのB・J・レイモンド被告。海外任地で多数の女性に性的暴行を働いたと認めた/FBI/AP

元CIAのB・J・レイモンド被告。海外任地で多数の女性に性的暴行を働いたと認めた/FBI/AP

(CNN) 米司法省などは18日までに、米中央情報局(CIA)の元要員が連邦裁判所の審理で海外の任地で多数の女性に薬物を投入し、性的暴行を働いた罪を認めたと発表した。

同省の報道機関向け声明によると、ブライアン・ジェフリー・レイモンド被告(47)は2006年から20年にかけてメキシコ市や他の場所に赴任。この間、米大使館が借りた住宅で複数の女性に性的暴行を加えていたという。

全裸状態などの被害者28人の関連情報を記録し、撮影した事実も肯定した。意識不明などに陥った被害者を同意なく撮影したとみられる。

司法省によると、司法取引が成立しており、被告には最長で禁錮30年の刑と被害者への損害賠償金の支払いが命じられる見通し。裁判所文書によると、量刑判決は来年9月に言い渡される予定。

CIAの報道担当者は、被告の犯行を厳しく非難。被告は20年に逮捕されていたとも述べた。

在メキシコの米大使館が21年10月に出した報道発表文によると、被告の犯行への捜査は20年にメキシコ市の居住先のバルコニーで全裸の女性が助けを求めて悲鳴を上げる姿が目撃された後に始められていた。

この女性は後で、被告が与えた食べ物や飲み物を摂取した後、自身に起きたことの記憶がないとも証言していた。

レイモンド被告は21年夏、性的暴行など3件の容疑罪名で有罪を認めたが、約1年後になって無罪を一転して主張。この容疑罪名は捜査当局による自らの電話の通信内容の違法な調査に基づくなどとの理由を示していた。

これを受け検察当局は昨年初期、容疑罪名を追加し、最終的に計25件で訴追。被告は最終的に司法取引に応じていた。

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