トランプ氏、最高裁に特別検察官の要請退けるよう要求 自身の免責特権の審理巡り

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演説を行うドナルド・トランプ氏==17日、米ネバダ州リノ/Justin Sullivan/Getty Images

演説を行うドナルド・トランプ氏==17日、米ネバダ州リノ/Justin Sullivan/Getty Images

(CNN) トランプ前米大統領は20日、自身に免責特権があるかどうか最高裁に直ちに判断を下すよう特別検察官が要請した件について、これを退けるよう最高裁に求めた。

2020年大統領選の結果を覆そうとしたとしてトランプ氏を刑事訴追しているスミス特別検察官は先週、トランプ氏の免責特権の有無に関して最高裁に審理を要請した。3月初めに予定されている裁判に向け、連邦高裁での審理を待たずに最高裁が判断を下す異例の措置を求めた形だ。

裁判手続きの遅れにつながる試みをここまでの訴訟戦略の中心に据えるトランプ氏は20日、法廷関連の文書の中で最高裁の裁判官に対し、スミス氏の要請を認めるべきではないと主張。控訴裁判所での審理を行わずに重要な問題の決定を下すのは妥当ではないとの見解を示した。

トランプ氏の文書の提出を受け、最高裁の判事らは審理を行うかどうかいつでも公表が可能になる。仮に控訴裁より前の審理を控えたとしても、この問題はすぐに最高裁に持ち込まれる公算が大きい。控訴裁はかねて、当該の件を迅速に審理する意向を明らかにしているからだ。

CNNの最高裁担当アナリストでテキサス大学法科大学院教授のスティーブ・ブラデック氏は、スミス氏の要請に対するトランプ氏の反対が最高裁の審理のタイミングに焦点を当てているのは驚くに値しないと指摘。免責特権の有無を巡り、最終的に最高裁が判断を下す必然性には異を唱えていないと説明した。

トランプ氏の弁護士チームは文書の中で、迅速な審理の重要性を認めつつ、それが結果の重要性を上回ることはないと強調。「本件が政治的紛争の渦の中で生じた事実を考慮すれば、手続きに慎重を期すのは当然だ。事を急いではならない」との認識を示した。

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