米国防長官が入院、バイデン大統領は3日後まで知らされず
(CNN) オースティン米国防長官が1日に入院し、バイデン大統領は3日後になってこれを知らされたことが分かった。
事情に詳しい関係者がCNNに語ったところによると、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が4日にオースティン氏の入院を知り、直後の同日夕方にバイデン氏に知らせた。
オースティン氏は手術後の合併症で1日に入院した。国防総省当局者によると、6日夜の時点でも病院にとどまっている。
国防総省は5日に同氏の入院を公表し、本人は6日に初めて声明を発表。病状の詳細や入院理由には言及しなかったが、病院のスタッフに感謝の意を表し、職場復帰に向けて回復中だと述べた。
オースティン氏はさらに、入院に関する透明性をめぐり懸念が報じられていることを認め、今後の改善を約束した。ただし、公表が遅れたことについて謝罪の言葉はなかった。政府や軍の高官が入院した場合、通常は24時間以内に声明が出る。
関係者の話によると、オースティン氏は1日午前、バイデン政権の国家安全保障当局者らが紅海の情勢などを協議した電話会議に参加していた。会議が入院の前だったか後だったのかは不明だが、同氏の口調はしっかりしていたという。
同氏が入院当日に国家安全保障問題でバイデン氏と話し合ったことや、ホワイトハウスが入院を数日後まで把握していなかったことから、異例の事態がうかがえる。
国防総省の報道官は5日夜、オースティン氏が順調に回復していると述べた。
当局者らによると、プエルトリコで休暇中のヒックス国防副長官がしばらく代理を務めたが、オースティン氏はその後、執務を完全に再開している。6日夜にはバイデン氏と電話で和やかな会話を交わしたという。