バイデン氏、総統選後の台湾に非公式の代表団派遣へ
(CNN) 米国のバイデン大統領が、元米高位当局者を含む非公式の代表団を総統選後の台湾に派遣する見通しであることが11日までに分かった。複数の政権高官が明らかにした。ホワイトハウスは13日に実施される総統選の行方を注視している。
代表団派遣は、中国の怒りを買う可能性がある。現在バイデン氏は、米中関係の安定化を図っている。ただ米当局者らによると、台湾総統選後の元高官の派遣自体は、長年行われてきた慣行を踏襲する措置となる。
10日夜の時点で、代表団の具体的な顔ぶれはまだ確定していないと、当局者らは述べた。
台湾総統選を巡って、米国は既に現地の当局者と連絡を取り、中国の干渉の可能性について話し合っている。
ある政府高官によれば、ホワイトハウスは依然として台湾における民主的な手続きに「全幅の信頼」を寄せている。総統選で誰が勝利するかにかかわらず、長年の台湾政策を維持する方針だという。
米国からの非公式の代表団は、米台関係の重要性を伝えると共に、米政府の掲げる「一つの中国」政策を改めて表明するとみられる。政府高官が明らかにした。
台湾外交の複雑さから、バイデン氏が現職の当局者らで構成される公式の代表団を派遣することはないとみられる。
中国はこれまで、米議員の代表団による台湾訪問に対し、怒りに満ちた反応を示してきた。2022年には、当時のペロシ下院議長の電撃的な訪台に非難の声を上げている。