カリブ海の島国で凶悪犯罪が多発、米国務省が警戒呼びかけ
(CNN) カリブ海の島国バハマで凶悪犯罪が多発しているとして、米国務省が渡航勧告を出して警戒を強めるよう渡航者に呼びかけた。
米国務省は26日の渡航勧告の中で、バハマはギャング同士の抗争で殺人事件が増え、地元住民に影響が及んでいると指摘。首都ナッソーのあるニュープロビデンス島や、フリーポートのあるグランドバハマ島は特に影響が大きいとした。
その上で、「強盗や武力による窃盗、性的暴行などの凶悪犯罪が、観光地でも非観光地でも発生している。民間の警備会社が常駐していない短期バケーションレンタル物件に滞在する際は警戒する必要がある」としている。
バハマに対する警戒レベルは4段階で下から2番目の「警戒強化」に引き上げた。
これに先立つ24日には在ナッソー米大使館が安全警戒情報を出し、ナッソーでは今年に入って18件の殺人事件が発生していると指摘。主にギャング同士の抗争を動機とする殺人事件が、日中も含めて常時発生しているとした。
特にニュープロビンス島(ナッソー)東部では強い警戒が求められると述べ、夜間の運転や歩行には慎重を期すともに、窃盗などの被害に遭っても抵抗しないよう呼びかけている。
その2日後に国務省が出した渡航勧告でも、窃盗に対して抵抗したり、見知らぬ相手にドアを開けたりしないよう渡航者に呼びかけた。
カリブ海の島国についてはジャマイカに関する渡航勧告も今月23日の改訂で犯罪や健康に関する情報が追加され、警戒レベルが上から2番目の「渡航再考」に引き上げられた。オールインクルーシブリゾート内でも性的暴行が頻発しているとして注意を呼びかけている。