米、ガザめぐり新たな安保理決議案 即時停戦と人質解放を呼び掛け
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の情勢をめぐり、米国が5日、新たに修正を行った国連安保理決議案を起草したことがわかった。決議案では、ガザでの即時の一時的な停戦と人質の解放を呼び掛けている。国連の外交情報筋が文言についてCNNに確認した。
情報筋によれば、決議案では、ガザにおける約6週間の即時停戦と、当事者が合意し次第、人質全員を解放することを支持している。
米国は、イスラム組織ハマスがガザで拘束している人質の解放と安保理での停戦への支持を結びつけようとしている。米国は伝統的に、同盟国であるイスラエルを安保理決議から守ってきた。米国は、昨年10月のハマスによるテロ攻撃の後、イスラエルの自衛権を強調し、「停戦」の呼び掛けには繰り返し抵抗してきた。
米国は、最新の決議案で、持続可能な戦闘行為の停止と恒久的な和平のための条件整備を目的とした外交その他の取り組みの強化に向けて、一時的な停戦に対する支持を強調した。米国は以前の決議案で、「実行可能な限り早期のガザでの一時的な停戦」を呼び掛けたものの、他の安保理メンバーが希望するほどには強い表現ではなかった。
情報筋によれば、米国は決議案について交渉の時間を設ける意向で、採決を急ぐことはないという。