バイデン氏が一般教書演説、ウクライナ支援の継続呼び掛け
(CNN) 米国のバイデン大統領は7日夜に一般教書演説を行い、米国によるウクライナ支援の継続を改めて強く呼び掛けた。自由と民主主義が「国内外の両方で」攻撃に遭っていると訴えた。
バイデン氏は今回の一般教書演説の目的について、「連邦議会の目を覚まし、米国民に警告を発すること」と指摘。民主主義が危機に陥っていることを伝えなくてはならないとした。
その上でロシアのプーチン大統領による侵攻がウクライナで終わることはないと主張。ウクライナが求めているのはロシアと戦うための軍事支援と兵器であって、米国人の兵士たちではないとも指摘した。
「彼ら(ウクライナ)は米国人兵士を求めてはいない。事実、ウクライナでの戦争に米国人兵士は一人もいない。今後もこの状況を続ける決意だ」(バイデン氏)
バイデン氏はまた、国防費の拠出額の基準を満たさない北大西洋条約機構(NATO)加盟国はロシアに「好き放題させる」としたトランプ前大統領の以前のコメントを非難。「私の前任者、前の共和党の大統領」と、トランプ氏への名指しを避けつつ、発言は「言語道断で危険、受け入れがたいと思う」と述べた。
プーチン氏に対しては「我々は立ち去らない。我々は屈しない」とメッセージを送り、喝采を浴びた。
2021年1月6日に発生した連邦議会議事堂襲撃事件への言及では、「暴徒たちは愛国者ではなかった」と、議場の議員らに告げた。「彼らは平和的な権力の移譲を阻止するためにやってきた。国民の意思を覆そうとした」
その上で、トランプ氏と多くの関係者が、「1月6日に関する真実を隠そうとしている」と非難した。