米政権高官、アラブ系やイスラム系の指導者と会合へ ガザ対応への批判受け
(CNN) 米国内でパレスチナ自治区ガザ地区の情勢をめぐる怒りや懸念が高まり、バイデン米大統領が対応に苦慮するなかで、ホワイトハウスの高官らが14日、中西部イリノイ州の最大都市シカゴでアラブ、イスラム系やパレスチナ系米国人の指導者らと会合を開く見通しとなった。
事情に詳しい複数の関係者がCNNに語った。ホワイトハウスはこうした会合を通し、ガザ情勢をめぐるアラブ系住民らの声に直接耳を傾ける姿勢をアピールしている。
会合ではさらに幅広く、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃をきっかけに広まった反イスラム感情への懸念なども議題になる見通しだ。
バイデン氏、ハリス副大統領やそのほかの高官らは最近、ガザ停戦と支援強化を呼び掛け、イスラエルに民間人の保護を強く求めている。
だがガザでは人道危機が深刻化の一途をたどり、停戦交渉は停滞したままだ。バイデン氏の対応については、民主党内でも若者や急進左派、アラブ票の多い中西部ミシガン州など激戦州からの批判が強まっている。