米大学デモ取材の記者に逮捕や暴行、メディア締め出された現場で学生記者活躍
「そこをどきなさい」と警察が声をかけ、直後に携帯電話を離して両手を後ろに回すよう命令。「事件発生中の現場」から離れるよう同記者に指示したという警官の声が聞こえる。
ルイス記者は「私が記者だろうと構わない。キャンパスにいれば誰でも拘束できる」と同僚のインタビューに語った。
ルイス記者は両手を縛られて警察車両に乗せられ、拘置所に連行されて顔写真を撮影されたという。その後、保安官が謝罪して、ルイス記者は釈放された。
立ち上がる学生記者
一方、30日夜に警官隊が突入してホールに立てこもったデモ隊を排除したコロンビア大学に、メディアはほぼ皆無だった。
当局は記者を現場から締め出し、キャンパスへの立ち入りは厳格に規制された。AP通信のジェイク・オフェンハーツ記者は「最も強いいら立ちを覚えた夜だった」と振り返る。
同大ジャーナリズム校の大学院生、メグナド・ボースさんがCNNに語ったところによると、学生記者もほとんどが現場のホール周辺から締め出され、事態を目撃することができなかったという。
「昨夜撮影できた映像は非常に少ない。それでもNYPD(ニューヨーク市警)のキャンパス内での行動に関して疑問を浮上させている」とボーズさんは言い、「もしも記者や学生記者がもっとたくさんいれば、何が起きたのかの実態がもっとよく分かったはずだ」と悔しがった。