ペロシ前米下院議長宅への襲撃事件、被告に禁錮30年の判決
(CNN) 米カリフォルニア州の連邦地裁判事は17日、昨年10月にペロシ前下院議長のサンフランシスコの自宅に侵入し、同氏の夫を襲撃した罪に問われたデービッド・デパピ被告に禁錮30年の判決を言い渡した。
デパピ被告は襲撃の罪で30年、誘拐未遂の罪で20年の禁錮刑をそれぞれ言い渡された。両方の刑期は同時に進行する。
裁判を担当した判事は今回の量刑について、犯した罪の深刻さを確実に反映するものにしなくてはならなかったと説明。公職に就く人物の自宅へ押し入り、その配偶者を襲う行為は前代未聞だとの見解を示した。
昨年11月、連邦地裁の陪審はデパピ被告に有罪評決を下していた。
デパピ被告は証言の中で、犯行動機として複数の陰謀論に言及。標的にしたのはペロシ氏であり、夫のポール氏を襲うつもりはなかったと述べていた。ペロシ氏が自宅にいなかったことに「驚き、混乱した」とも説明した。
結果的に居合わせたポール氏ともみ合いになり、頭を殴ったと述べた。ポール氏は頭蓋骨(ずがいこつ)を骨折して手術を受けたほか、腕なども負傷した。