トランプ氏の機密文書裁判、無期延期決めた判事に週1000件の不服申し立て

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トランプ氏の機密文書裁判を担当するフロリダ州連邦地裁のアイリーン・キャノン判事/US Senate/AP

トランプ氏の機密文書裁判を担当するフロリダ州連邦地裁のアイリーン・キャノン判事/US Senate/AP

(CNN) 米連邦地裁の判決や決定に対する上訴を扱う連邦控訴裁判所は4日までに、トランプ前大統領が機密文書を持ち出したとして起訴された事件を担当する連邦地裁判事に不服を唱える訴状を今後受け付けない意向を表明した。これらの訴状は、「組織的な運動」の一環として大量に寄せられているとみられる。

フロリダ州の下級裁判所を管轄する米第11巡回区連邦控訴裁判所の協議会が先月22日付けで公表した見解によると、同16日以降、同州連邦地裁のキャノン判事に対する訴状が1000件以上寄せられたという。似通った内容の訴状が相次いで届いており、協議会は裁判所職員に対し同様の訴状を受け付けないよう命じた。

先月16日以降の訴状の殺到が具体的に何に起因しているのかは不明。同月、キャノン氏は機密文書の不適切な取り扱いを巡るトランプ氏の公判開始を無期限で延期する決定を下していた。

控訴裁の協議会の見解によれば、キャノン氏に対する複数の訴状は、機密文書裁判に関する「同氏の決定もしくは決定を下すのに時間がかかることの適正さに疑問を呈する」内容だという。そこには「いかなる証拠に基づくこともなく」、キャノン氏が「不適切な動機から裁判を遅らせている」と糾弾するものも含まれる。

他にも第11巡回区連邦控訴裁の判事に対し、キャノン氏を機密文書裁判の担当から外すよう求める申し立てもあった。上記の協議会は、控訴裁判事にも同協議会にもそうした措置は行えないとしている。

控訴裁の判事は、十分な証拠が示されていないとして、キャノン氏が何らかの不正を働いているとする一部の訴状の内容を退けた。

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