アポロ8号の飛行士、W・アンダースさん墜落死 「地球の出」撮影
米海軍兵学校のウェブサイトによると、アンダースさんは1933年10月17日、香港生まれ。55年に米海軍兵学校を卒業した後、米空軍に任官され、翌年にパイロット徽章(きしょう)を取得した。
NASAと米海軍学校によると、アンダースさんは防空コマンドの全天候型迎撃部隊に所属する戦闘機パイロットとして、カリフォルニアやアイスランドで任務に就いた。
64年にNASAの宇宙飛行士に選ばれると、66年にジェミニ11号、69年にアポロ11号の予備搭乗員を務めた。NASAによると、飛行時間は6000時間を超える。
68年12月には、初の月周回ミッションでアポロ8号に搭乗。この歴史的なフライトで、アンダースさんは月モジュールのパイロットを務めた。
アンダースさんは宇宙船から、地球を捉えた象徴的な写真を撮影。前景に月面を捉えたこの写真は「アースライズ(地球の出)」と名付けられた。
アンダースさんは「我々は月を探査するためにここまで来たが、最も重要なのは地球を発見したことだ」との有名な言葉を残している。