スペースX、新型ロケット打ち上げ 宇宙船の帰還に成功

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米宇宙企業スペースXが新型ロケット「スターシップ」を打ち上げ宇宙船の地球帰還に成功した/Brandon Bell/Getty Images

米宇宙企業スペースXが新型ロケット「スターシップ」を打ち上げ宇宙船の地球帰還に成功した/Brandon Bell/Getty Images

(CNN) 米宇宙企業スペースXは6日、米南部テキサス州の発射施設から史上最大の新型ロケット「スターシップ」を打ち上げた。4回目の無人飛行試験で、今回初めて宇宙船の地球帰還に成功した。大型のブースター(推進装置)「スーパーヘビー」も計画通り海面に着水し、宇宙船とブースターの実用化と再利用に向けて大きく前進した。

スターシップは現地時間6日午前7時50分ごろ(日本時間6日午後9時50分ごろ)、同社が所有する施設「スターベース」から打ち上げられた。打ち上げの模様はX(旧ツイッター)でライブ中継された。

スターシップは打ち上げ後順調に上昇を続け、ロケットから切り離された宇宙船は宇宙空間に到達。その後、大気圏に再突入し、予定通りインド洋に着水した。ブースターも打ち上げから約8分後にメキシコ湾に無事着水した。

ブースター(推進装置)「スーパーヘビー」が海面に着水した/SpaceX
ブースター(推進装置)「スーパーヘビー」が海面に着水した/SpaceX

3月に実施した前回の試験では、宇宙船は大気圏に再突入してから更新が途絶えた。着水もなく、またブースターも回収できなかった。その前に行われた2回の試験では目的地に到達する前に炎に包まれており、今回の成果は大きな前進となる。

翼(フラップ)が大気圏再突入中に焼け焦げているような様子が捉えられた/SpaceX
翼(フラップ)が大気圏再突入中に焼け焦げているような様子が捉えられた/SpaceX

同社の最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は「多くのタイルを失い、翼が損傷したにもかかわらず、スターシップは海に軟着陸した」とXに投稿し、「素晴らしい成果」と開発チームをたたえた。

米航空宇宙局(NASA)のネルソン長官もXで賛辞を送り、「人類を再び月に送る計画の実現に向けてまた一歩近づいた」と投稿した。NASAは早ければ2026年9月にも米宇宙飛行士を月に送る計画で、スペースシップはその際に使用される機材に選ばれている。

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