トランプ氏、保護観察官との面談終える 口止め料裁判の有罪評決巡り
(CNN) 元不倫相手への口止め料の支払いを隠すために業務記録を改ざんした罪で有罪評決を受けたトランプ前米大統領が10日、判事が量刑を決めるにあたって必要な手続きである保護観察官との面談を終えたことがわかった。情報筋が明らかにした。
情報筋は、トランプ氏がニューヨーク市の保護観察官との面談を終えたと述べ、面談は30分とかからず、問題もなかったと振り返った。情報筋は「大統領とそのチームは無法なマンハッタン検察の魔女狩りと戦い続ける」と言い添えた。
別の情報筋によれば、面談は10日の午後3時半ごろに行われた。
情報筋によれば、トランプ氏はビデオ通話を通じて全ての質問に答えた。トランプ氏は保護観察官に対して礼儀正しく、敬意を示し、親切だったという。
今回の面談には、ニューヨーク市の保護監察局の幹部や同局の顧問、トランプ氏の事件を担当する職員が出席した。トランプ氏の弁護士のトッド・ブランチ弁護士も同席した。保護観察官による聴取の場に担当の職員と被告以外が同席するのは珍しい。
情報筋によれば、トランプ氏は面談の最後に安全を確保するよう求めた。保護監察局は追加の面談の可能性を排除していないという。
今回の面談は、量刑の言い渡しに先立ち保護監察局が判事に提出する報告書の一部となる。量刑の言い渡しは7月11日に予定されている。
量刑言い渡し前の面談では通常、被告は職歴や犯罪歴などの基本的な情報について質問を受ける。被告は面談に協力する必要はないものの、面談に協力しなければ、判事がそこから否定的な見方を導き出す可能性がある。